- はじめに
- 序章 暴動の舞台・足尾銅山
- 第1章 足尾暴動の主体的条件
──〈原子化された労働者〉説批判──
- はじめに
- 治安警察法下での労働組合結成の企て
- 大日本労働同志会
- 大日本鉱山労働会
- 大日本労働至誠会の結成とその波紋
- 大日本労働至誠会足尾支部
- 至誠会と飯場頭、友子同盟の関係
- 会社側の対応
- 〈暴動〉前夜
- 飯場頭・友子同盟と至誠会の関係
- 友子同盟と飯場頭の対立
- 〈暴 動〉
- 〈暴動〉の経過と特徴
- 当局側の対応
- 事後処理
- 〈暴動〉をめぐる諸問題
- 暴動の直接的原因をめぐる諸説の検討
- 小滝坑暴動不参加の理由
- 現場員・坑夫対立の背景
- 南挺三所長攻撃の理由
- 〈原子化された労働者〉説批判
- 自然発生説について
- 〈原子化された労働者〉説批判
- 結びに代えて──暴動後の友子同盟と飯場制度
- 第2章 飯場制度の史的分析──〈出稼型〉論に対する一批判
はじめに
- 〈出稼型〉論とその問題点
- 飯場制度の定義
- 山 師 制
- 飯場制度の生成
- 飯場制度存立の根拠
- 採鉱法の進歩
- 飯場制度の変質
むすび補論1 飯場頭の出自と労働者募集圏
補論2 足尾銅山における囚人労働
- 第3章 足尾銅山における労働条件の史的分析
はじめに
- 足尾銅山における賃金水準
- 1980年代の賃金水準
- 他産業の賃金水準との比較
- 他鉱山鉱夫賃金との比較
- 〈高賃金〉の背景
- 1890年代以降の賃金水準の推移
- 選鉱部門における技術進歩
- 選鉱作業の機械化
- 補論──鉱毒被害の主原因について
- 選鉱機械化の影響
- 製煉部門における技術進歩
- 焼鉱工程
- 熔鉱工程
- 錬銅工程
- 生鉱吹の導入
- 製煉部門の技術変化と労働力構成
- 熔鉱労働の質的変化
- 熔鉱労働の量的変化
- 製煉夫賃金の低落理由
- 1888年製煉夫スト
- 1889年〈鎔鉱夫取扱規則〉
- 様式熔鉱炉導入の影響
- 坑夫の賃金水準の推移
- 1884年における賃金低落の原因
- 189年代における実質賃金の低落原因
- 開坑・採鉱労働の質的・量的変化
- 賃金水準の長期変動の特徴
- 不熟練労働者の賃金水準をめぐって
むすび
- 終章 総括と展望──労働史研究の現地点確認のために
- 争議・暴動原因の総括
- 暴動の影響
- 今後の課題
事項索引
人名索引
関連既発表論文一覧