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高野房太郎より高野岩三郎宛葉書(1891年6月1日付)

  五月十五日出シ候御書状ハ正ニ入手仕候偖今
便ニテ送金可致都合ノ処手元都合不宜
敷次便ニテ無相違御送可申候故左様承知
被下度候 ○皇太子ノ一条定メテ非常ノ困難ト思候
今便ニテ当該当地新聞ノ時々御送申度ト思居候ガ
次便ニ相廻ス事ト致候 ○日本人攻撃ハ日々
度ヲ増シ来ル有様ニ御座候実ニ痛嘆ノ外
ナク候 ○高尾氏帰朝ノ由余程不思議ニ
御座候仲々正当ナル事ニテハ四ヶ月間計リテ利潤
得ラルル者ニテハ無之候 ○学校モ去ル二十二日ヨリ
暑中休暇ニ相成申候来七月十三日ヨリハ
開校ニ候 ○先便須藤鉄之助君ヨリ
書状来リ候何レ次便テ仝君ヘ御返答
可仕候故若シ御来臨相成候ハバ其旨御申伝
被下度候 匆々
  六月一日
            房太郎
岩三郎 殿


 




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