立地・交通 地理、人口 足尾銅山沿革 古河鉱業会社
足尾鉱業所 坑部課 飯場制度 友子同盟
★ 第1章 足尾暴動の主体的条件──〈原子化された労働者〉説批判──
はじめに
原子化された労働者説 疑問点
Ⅰ 治安警察法下での労働組合結成の企て(2003.10.10掲載)
1) 大日本労働同志会
組織者・永岡鶴蔵 同志会の意図 構成員 相互救済
宣伝啓蒙活動 同志会の成果 同志会の分裂と共和会
2) 大日本鉱山労働会(2003.10.10掲載)
同志会と共和会の合同
Ⅱ 大日本労働至誠会の結成とその波紋
1) 大日本労働至誠会足尾支部
南助松の入山と運動方針の転換
2) 至誠会と飯場頭、友子同盟の関係
飯場頭・友子同盟への働きかけ
3) 会社側の対応
古河鉱業会社重役の対応 足尾鉱業所幹部の対応
鉱夫へも内地米供給
Ⅲ 〈暴動〉前夜
1) 飯場頭・友子同盟と至誠会の関係
飯場頭の賃上げ嘆願 友子同盟の賃上げ運動
2) 友子同盟と飯場頭の対立 至誠会と友子同盟の接近
箱取り戻し 友子同盟4山、請願で合意
Ⅳ 〈暴 動〉
1) 〈暴動〉の経過と特徴
2月4日、通洞 2月5日、簀子橋、本山
2月6日、本山坑内→本山坑外 暴動化
2) 当局側の対応
警察の無力 出兵要請 出兵、鎮圧
3) 事後処理 全員解雇、選別再雇用 賃上げ実施
Ⅴ 〈暴動〉をめぐる諸問題
1) 暴動の直接的原因をめぐる諸説の検討
偶発説 至誠会、教唆・扇動説 飯場頭首謀説
2) 小滝坑暴動不参加の理由
坑場長の対応の違い
3) 現場員・坑夫対立の背景
賄賂横行の原因
4) 南挺三所長攻撃の理由
元官僚・南挺三の個性 経営政策転換の影響
至誠会による南所長批判の影響
Ⅵ 〈原子化された労働者〉説批判
1) 自然発生説について
組織性と自然発生性
2) 〈原子化された労働者〉説批判
鉱山労働運動における友子同盟の意義
永岡鶴蔵と友子同盟
結社形成的労働者と暴動
足尾例外説の検討
結びに代えて──暴動後の友子同盟と飯場制度
山中委員制度の廃止 飯場制度改革
★ 第2章 飯場制度の史的分析──〈出稼型〉論に対する一批判
はじめに
Ⅰ 〈出稼型〉論とその問題点
〈出稼型〉論 〈出稼型〉論に対する批判論 課題
Ⅱ 飯場制度の定義
飯場制度の機能 外見上の雇用主
Ⅲ 山 師 制
Ⅳ 飯場制度の生成
下稼人 統一的開坑 下稼人制度の廃止
Ⅴ 飯場制度存立の根拠
飯場制度と〈出稼型〉論 作業請負存続の根拠
Ⅵ 採鉱法の進歩
抜き掘法から階段掘法へ 階段掘法と作業請負の廃止
Ⅶ 飯場制度の変質
飯場頭の坑夫統括力の弱化
むすび
★ 補論1 飯場頭の出自と労働者募集圏
飯場制度の労働力確保機能
飯場頭の出自
足尾銅山の労働者募集圏
★
補論2 足尾銅山における囚人労働
囚人労働の始まり
行刑上の制約
囚人の労働条件
鉱業発達史における囚人労働の意義
足尾での囚人労働の終わり
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